多言語対応の券売機・セルフレジ｜おすすめ7選と選び方のポイントを解説！

国内外の訪客を想定し、多言語対応・キャッシュレス決済・直感的操作という三大要素を兼ね備えた最新セルフサービス端末は、飲食店・ホテル・観光施設・交通施設など幅広く導入が進んでいます。

この記事では、選び方のポイントとして「対応言語数」「翻訳・画面設計」「決済手段」「保守＆アップデート体制」「費用対効果」を整理し、その上で用途や導入規模に応じたおすすめ7機種を比較解説します。

多言語対応の券売機・セルフレジとは？

多言語対応の券売機・セルフレジとは、外国人利用者が自分の母国語で操作できるように設計された自動販売・会計端末のことです。通常の券売機やセルフレジと異なり、画面表示・案内・メニュー・決済フローが複数言語に切り替えられる機能を備えており、訪日観光客が多い飲食店、観光施設、ホテル、小売店舗などで導入が進んでいます。

特に、英語・中国語・韓国語を中心に、ボタンひとつで言語選択できる点が大きな特徴です。このため、店員が外国語で対応する必要が減り、注文ミス・会計トラブルの防止にもつながります。

多言語対応の券売機・セルフレジで利用できる言語の種類

多言語対応の券売機・セルフレジで利用できる言語は、メーカーや機種によって異なりますが、多くの端末が英語・中国語（簡体字/繁体字）・韓国語に標準対応しています。これは訪日外国人の多くが使用する言語であり、基本セットとして広く採用されています。

また、近年はインバウンド需要の多様化に伴い、タイ語・ベトナム語・フランス語・スペイン語などを追加対応するモデルも増えています。さらに、飲食店や公共施設ではメニュー内容が複雑な場合もあるため、自動翻訳と手動修正の両方が可能なシステムが便利です。

多言語対応の券売機・セルフレジの価格相場

多言語対応の券売機・セルフレジの価格相場は、搭載機能や対応言語数、現金対応の有無によって大きく変わります。最も導入しやすいのはキャッシュレス専用モデルで、初期費用は約50万〜100万円前後が一般的です。現金対応モデルになると構造が複雑になり、紙幣・硬貨ユニットが必要になるため、価格は70万〜150万円以上まで上昇します。

特に両替機能付きや高速スキャン機能、多言語音声ガイドなどを搭載した高性能タイプでは、200万〜300万円台に達する場合もあります。また、多言語表示や自動翻訳の精度が高い機種ほどシステム費用が高くなる傾向があります。

さらに月額費用として、保守・通信・クラウド利用料などが5,000円〜2万円程度発生するのが一般的です。店舗の規模、外国人客の比率、必要な決済方式に応じて、過不足のない機能を選定することが費用最適化の鍵となります。

多言語対応の券売機・セルフレジ｜おすすめ7選

多言語対応の券売機・セルフレジは、インバウンド対応や業務効率化の観点から導入が急増しています。各メーカーが多言語表示・キャッシュレス・省力化機能を強化しており、店舗規模や用途に合わせて選べる点が魅力です。ここではおすすめの7機種を紹介します。

スマレジ券売機

スマレジ券売機は、クラウド型システムを採用しており、多言語対応とキャッシュレス決済の強さが特徴です。英語・中国語・韓国語に標準対応し、操作画面はシンプルで外国人でも迷わないデザインです。メニュー変更はクラウド上で即時反映され、飲食店のようにメニュー更新が多い業態でも運用負担が少なく済みます。また、スマレジPOSと連携することで、売上・在庫管理・分析まで一元管理が可能です。省スペース設計でカウンターに置きやすく、小規模店舗から大型店まで幅広く導入されています。クラウド型のため初期費用も抑えやすく、多言語対応の入門モデルとしても適しています。

初期費用目安	50~150万円(※目安)
月額利用料	価格・費用 ・スタンダード：0円　 ・プレミアム：5,500円/月　 ・プレミアム プラス：8,800円/月
サイズ	横　： 420mm高さ： 〜1470mm奥行： 630mm
対応言語	日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語
対応可能なキャッシュレス	クレジット VISA / Master / JCB / AMERICAN EXPRESS / Diners Club / DISCOVER / UnionPay 電子マネーKitaka / Suica / PASMO / tolca / manaca / ICOCA / SUGOCA / nimoca / はやかけん / QUICPay / iD / WAON / nanaco / 楽天Edy QRコードPayPay / d払い / 楽天ペイ / auPAY / メルペイ / WeChat Pay / UnionPay / Alipay

CASHIER

CASHIERの券売機・セルフレジは、業界最安水準の価格帯で多言語対応を実現している点が大きな魅力です。英語・中国語（簡体字／繁体字）・韓国語などの主要言語に対応し、直感的な画面設計で外国人でも使いやすい仕様です。クラウド型のためメニュー変更も簡単で、スマホやPCから即時編集が可能。さらに、クレカ・QR決済などキャッシュレス手段も幅広く対応しています。低コストで多機能なため、小規模飲食店やセルフ化を進めたい店舗に人気です。保守サポートも手厚く、初めての券売機導入にも適しています。

初期費用目安	50~150万円(※目安)
月額利用料	価格・プラン ・スタータープラン　無料 ・プロフェッショナルプラン　月額4,400円 ・モバイルオーダープラン　月額3,000円
サイズ	横　： 400mm高さ：720mm奥行： 300mm
対応言語	日本語・英語・中国語（簡体）・韓国語
対応可能なキャッシュレス	クレジットカード、電子マネー、QRコード

POS+（ポスタス）

POS+は飲食・小売向けに特化したクラウド型システムで、多言語表示・オーダー管理・POS連携が強力です。外国人利用が多い店舗でもスムーズに運用できるよう、分かりやすい画面構成と豊富な決済手段を備えています。メニュー編集はアプリから簡単に行え、翻訳表示も即時反映されるため、オペレーションが煩雑になりません。さらに、セルフレジ・券売機・モバイルオーダーなど多様なラインナップがあるため、店舗規模や業態に合わせて柔軟に構築できます。サポート体制も評価が高く、安定性を重視する店舗に適しています。

価格
要お問い合わせ

グローリー

グローリーは券売機・自動精算機の国内大手メーカーで、高い信頼性と多言語表⽰の完成度が特徴です。現金対応の精度が高く、紙幣・硬貨の処理能力に優れているため、外国人観光客が多い店舗でもスムーズな決済が可能です。耐久性が高く、長期運用に適した設計で、駅・商業施設・テーマパークなど大量利用がある環境でも安定して稼働します。英語・中国語・韓国語をはじめ複数言語に対応し、視認性の高い画面表示で操作ミスを減らします。品質と安全性の高さを求める店舗に適したモデルです。

初期費用目安	要お問い合わせ
月額利用料	サブスク契約ライト：27,000円 ベーシック：30,000円
サイズ	–
対応言語	日本語、英語、韓国語、中国語（簡体字）、中国語（繁体字）、フランス語
対応可能なキャッシュレス	クレジットカード、電子マネー、QRコード

芝浦自販機

芝浦自販機は飲食店向けの券売機で圧倒的なシェアを誇り、シンプルで壊れにくく、多言語対応にも優れた実用性が強みです。ボタン式・タッチ式の両方を展開し、導入環境に合わせて選べます。近年は多言語対応モデルを強化しており、外国人も直感的に操作できる画面設計に進化しています。耐久性・操作性・拡張性のバランスが優れ、ラーメン店や定食店など現金決済中心の業態に特に向いています。専用プリンターやオプション機能も豊富で、店舗に合わせて柔軟にカスタマイズできます。

価格
要お問い合わせ

寺岡（寺岡精工）

寺岡のセルフレジ・券売機は、多言語対応と高度なPOS連携を両立した高機能モデルです。スーパーマーケットや専門店など大規模店での導入実績が豊富で、高速スキャン・多様な決済・優れたUIデザインが特徴です。多言語表示により外国人客が多い店舗でもスムーズに利用でき、セルフレジとしての操作性も非常に高い評価を受けています。クラウドPOSと組み合わせることで売上・在庫・顧客管理も一元化でき、運用の効率化に貢献します。安定性と機能性を求める中〜大規模店に最適です。

初期費用目安	要お問い合わせ
月額利用料	要お問い合わせ
サイズ	要お問い合わせ
対応言語	日本語、中国語、英語、韓国語
対応可能なキャッシュレス	クレジットカード、スマホ決済、電子マネー

ブレイン

ブレインの券売機は、高機能ながらコストバランスが良く、多言語対応もしっかりカバーしている点が特徴です。メニュー編集のしやすさ、画面の視認性、スピーディな操作性など、日常運用に配慮した設計が魅力です。現金・キャッシュレスどちらにも対応可能で、外国人客が多い店舗でもストレスのない決済ができます。特に飲食店向けに特化したラインナップが豊富で、店舗規模に合わせて最適なモデルを選択できます。導入後のサポートも丁寧で、初めての店舗でも安心して利用できる構成となっています。

初期費用目安	100~200万円
月額利用料	プレミアム：9,800円（税不明）/プレミアム＋：19,800円
サイズ	サイズ：300 × 250 × 590mm
対応言語	日本語、英語、中国語、韓国語
対応可能なキャッシュレス	クレジットカード（Visa/Master Card/JCB/American Express/Diners Club） 電子マネー（Quick Pai/iD/WAON./nanaco/楽天Edy/Kitaka/Suica/PASMO/ICOCA/nimoca/talca/manaca/SUGOCA/はやかけん） QRコード決済（Alipay＋/PayPay/au PAY/楽天Pay/メルペイ/WeChat Pay/d払い）

多言語対応の券売機・セルフレジの選び方は？

多言語対応の券売機・セルフレジを選ぶ際は、対応言語、翻訳精度、操作性、決済手段、サポート体制などを総合的に比較することが重要です。店舗の客層や利用シーンに合った機能を見極めることが、導入成功の鍵となります。

対応言語数（英語・中国語・韓国語など）が客層に合っているか確認する

多言語対応端末を選ぶ際は、対応言語が店舗の外国人客層と一致しているかが最重要ポイントです。標準的に英語・中国語・韓国語は搭載されていますが、立地によって必要な言語は大きく異なります。観光地であればフランス語やスペイン語、アジア圏が多い地域ではベトナム語やタイ語が求められる場合もあります。

必要な言語が不足していると操作に迷う利用者が増え、スタッフ対応の負担が高まる可能性があります。将来の客層変化を見据え、言語追加が可能な機種を選んでおくと運用面でも安心です。

自動翻訳機能や翻訳精度、メニュー更新のしやすさをチェックする

多言語端末を使いこなすうえで重要なのが、翻訳精度とメニュー更新の簡単さです。翻訳の質が低いと誤解や注文ミスが増加するため、どの翻訳エンジンを使っているか、手動修正が可能かを確認しましょう。

飲食店のようにメニュー変更が多い業態では、管理画面からすぐに翻訳文や画像を更新できるかが運用負担に直結します。画像と翻訳文が連動して更新できる機能があると、作業効率がさらに向上します。導入前にデモで翻訳結果や更新手順をチェックし、現場の作業フローに合うかを判断することが大切です。

外国人でも直感的に使える画面レイアウト・操作設計になっているか確認する

多言語対応であっても、使いづらい画面では意味がありません。直感的に理解できるレイアウトやボタン配置が整っているかを必ず確認しましょう。写真やアイコンの見やすさ、カテゴリ分けの明確さ、色使いなどが操作性を左右します。文化による認識の違いを考慮したユニバーサルデザインの採用も重要です。

また、できるだけ少ないタップ数で決済まで進める設計であると、初めての外国人利用者でもスムーズに操作できます。デモ画面で実際の動線を確認することが最も確実です。

クレカ・QR決済など、訪日客がよく使う決済手段に幅広く対応しているか

多言語対応端末を選ぶ際は、対応している決済手段の幅も重要です。訪日客に多いVISA・Mastercard・AMEXをはじめ、中国ではAlipay・WeChat Pay、韓国ではNaver Pay・Kakao Payなどが主流です。

これらに対応していないと支払いができず、機会損失につながる可能性があります。欧米圏ではタッチ決済（NFC）が一般的であり、対応機種を選ぶことで満足度が向上します。キャッシュレス専用・現金併用のどちらが適しているか、店舗の利用傾向に合わせて判断することが重要です。

多言語機能のアップデートや保守サポート体制が充実しているか

多言語対応の券売機・セルフレジは導入後のサポートが非常に重要です。翻訳精度の改善や新言語追加などのアップデートが定期的に行われるか、トラブル時のサポート体制が整っているかを確認しましょう。

問い合わせ対応の早さや遠隔サポートの有無も運用の安定性を左右します。メニュー更新や翻訳修正を伴う業態では、更新作業をサポートしてくれるメーカーを選ぶことで、スタッフの負担を軽減できます。長期運用を前提に、継続的な改善と手厚いサポートを提供するメーカーを選ぶことが導入成功の鍵です。

多言語対応の券売機・セルフレジを導入するメリット

多言語対応の券売機・セルフレジは、外国人が言語の壁を感じずに利用できる環境を整え、店舗の負担軽減と売上向上に大きく貢献します。インバウンド需要が高まる中、効率的な接客と円滑な会計を実現し、店舗の信頼性向上にもつながる点が大きなメリットです。

言語の壁をなくし、外国人でもスムーズに購入できて接客負担が減る

多言語対応の券売機・セルフレジは、外国人が母国語で操作できるよう設計されており、言語の壁をなくしてスムーズに購入できる環境を提供します。従来は店員が英語や他言語で対応する必要があり、伝達ミスや案内負担が大きくなりがちでした。しかし、多言語表示によりメニュー選択から決済まで迷わず進められるため、店員への質問が減り、混雑時でも対応が滞りません。特に観光地や外国人が多いエリアでは、通訳対応の手間が減ることでスタッフの精神的負担も軽減されます。結果として、店舗全体の接客効率が向上し、業務のスムーズな回転につながる点が大きなメリットです。

翻訳ガイドにより操作ミスや注文間違いが減少する

多言語対応端末には、翻訳ガイドによって誤操作を防ぐ仕組みが備わっています。正確に翻訳されたメニュー説明やカテゴリー表示により、外国人利用者が内容を誤って理解するリスクを大幅に減らせます。視覚的に分かりやすい写真やアイコンと組み合わせることで、直感的に操作でき、商品選択の間違いも起こりにくくなります。注文ミスが減ることで、返品・交換・返金といった余計な対応が不要になり、店員の負担も軽減されます。また、翻訳精度が高い端末であれば、外国人も安心して利用できるため、店舗の信頼性向上にもつながります。

インバウンド需要を取り込み、外国人利用率が向上する

多言語対応の券売機・セルフレジは、インバウンド需要を効果的に取り込むための重要な設備です。言語の不安があると外国人は入店をためらうことがありますが、多言語対応端末があることで安心感を与え、来店率・購入率が向上します。対応言語を増やすことで特定国の観光客へのアプローチも強化でき、店舗の国際的な魅力を高めることができます。また、外国人にとって利用しやすい店舗はSNSや口コミで高評価を得やすく、さらなる集客につながる点も大きなメリットです。結果として、店舗全体の売上アップを後押しします。

スタッフが注文対応から解放され、他業務に集中できる

多言語対応端末の導入により、スタッフは外国語対応や注文受付に追われる時間が減り、調理・提供・清掃・接客品質の向上といった本来の業務に集中できるようになります。特に外国人比率の高い店舗では、言語対応の負担が大幅に減ることでスタッフのストレス軽減にもつながります。効率的な業務フローが実現すれば、ピーク時間帯でもスムーズに回転し、店舗全体のサービス品質向上につながります。

多言語対応が店の信頼性向上や口コミ強化につながる

多言語対応設備を設置している店舗は、外国人にとって「安心して利用できる店」として高評価を得やすくなります。利用しやすい環境は満足度を高め、SNSや口コミサイトでの高評価につながります。また、国際的な対応ができる店舗としてブランド価値が向上し、リピーター獲得にも効果的です。観光地では「多言語対応＝入りやすい店」として認識されることも多く、他店との差別化にもつながります。

多言語対応の券売機・セルフレジを導入するデメリット

多言語対応の券売機・セルフレジは利便性が高い一方で、費用面や運用負担が増えるケースもあります。導入前にデメリットを把握することで、自店舗に合った最適な運用方法を検討し、不要なコストやトラブルを避けることが可能になります。

多言語対応機は標準モデルよりも価格が高くなる場合が多い

多言語対応の券売機・セルフレジは、標準モデルに比べて本体価格が高くなる傾向があります。多言語表示機能や翻訳エンジン、音声ガイド、複数決済への対応など、追加機能が多いため、本体費用や導入コストが上昇します。特に現金対応モデルやタッチパネルが大型の端末では、さらに価格が高くなりがちです。また、月額費用として多言語更新やクラウド利用料が発生する場合もあり、ランニングコストも標準機より重くなることがあります。導入効果とのバランスを見ながら、必要な機能に絞った機種選定が重要です。

言語データ更新やメニュー翻訳管理の手間が増えることがある

多言語対応端末は便利な一方で、言語データの更新作業や翻訳管理の手間が増えるというデメリットがあります。特に飲食店ではメニュー変更が頻繁に発生するため、その都度翻訳データを修正したり、画像やテキストを再登録する必要が出てきます。また、機械翻訳では細かいニュアンスが反映されない場合があるため、スタッフが手動で翻訳文を調整する手間も発生します。更新作業が複雑な機種を選んでしまうと、現場の負担が増加し、かえって運用が非効率になる可能性があります。更新のしやすさを事前に確認することが大切です。

外国語設定ミスや問い合わせに対応する負担が発生する可能性がある

多言語端末では、外国語設定の切り替え操作があるため、操作ミスや設定トラブルへの問い合わせが増える可能性があります。「言語が戻らない」「操作がわからない」といった質問が外国人から寄せられることがあり、店員が対応に追われるケースも少なくありません。また、表示言語の順番やレイアウトに対する要望が入ることもあり、スタッフが慣れるまでに時間がかかることもあります。特に外国語に不慣れなスタッフが多い店舗では、最初の運用段階で負担が大きく感じられることがあります。

高齢者などには画面切り替えが複雑に見える場合がある

多言語対応で画面が高度になるほど、高齢者や機械操作が苦手な人にとっては複雑に感じられる場合があります。言語選択画面や多段階のメニュー構成が、かえって操作を難しくしてしまうこともあります。特に高齢者が多い地域では、画面の切り替えが分かりづらく、店員によるサポートが必要になるケースが増える可能性があります。多言語対応機を導入する際は、店舗の客層に合わせて「誰にとって使いやすい設計か」を慎重に見極めることが重要です。

対応言語数が客層と一致しないと効果が薄い

多言語対応端末を導入しても、対応言語が実際の客層と合っていない場合、効果が十分に発揮されないというデメリットがあります。必要な言語が含まれていないと、外国人が操作に迷ってしまい、結局スタッフへの質問が増える可能性があります。また、不要な言語が多いと画面構成が複雑になり、操作がかえって難しく感じられることもあります。導入前に店舗の外国人客の国籍比率や利用傾向を分析し、必要な言語のみを最適に搭載した機種を選ぶことが重要です。

多言語対応の券売機・セルフレジで利用できる補助金は？

多言語対応の券売機・セルフレジは、導入費用が高額になりやすいため、補助金の活用が非常に有効です。業務効率化やインバウンド対応を目的とした複数の制度が利用でき、自己負担を大幅に抑えられる可能性があります。店舗の状況に合った補助金を選ぶことで、導入効果を最大化できます。

IT導入補助金

IT導入補助金は、多言語対応の券売機・セルフレジ導入で最も利用されている制度のひとつで、最大1/2〜2/3の補助が受けられる可能性があります。対象はソフトウェア費用・クラウド利用料・導入設定費などで、キャッシュレス対応や多言語表示などの機能を含む機種であれば対象になりやすい点が特徴です。特にインボイス対応・キャッシュレス化促進の観点から、券売機やセルフレジは補助対象として優先されやすく、導入コストを大きく抑えられます。申請にはIT導入支援事業者との連携が必要なため、早めの相談が重要です。

中小企業省力化投資補助金

中小企業省力化投資補助金は、人手不足解消や業務効率化を目的とした制度で、無人化・省力化設備として券売機・セルフレジが対象となります。多言語対応モデルも省力化効果が高いため該当しやすく、店舗の人件費削減や業務効率向上を裏付ける資料を揃えることで採択の可能性が高まります。補助率は一般的に1/2程度で、設備費・設置費などが対象となります。特に飲食店や小売店の省人化が求められる中で、この補助金は多言語端末の導入を後押しする有力な制度です。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、販路拡大やサービス向上を目的とした設備投資に利用でき、多言語対応の券売機・セルフレジも対象になる場合があります。特にインバウンド対応による集客強化の取組として位置づけられると、補助対象として認められやすくなります。補助率は1/2〜2/3程度で、上限は50〜200万円枠が一般的です。店舗規模が小さい事業者でも申請しやすい制度であり、導入費用を抑えながら外国人対応を強化できる点が魅力です。申請書には導入の目的や期待効果を具体的に記載することが重要です。

業務改善助成金

業務改善助成金は、生産性向上に寄与する設備導入を支援する制度で、券売機・セルフレジ導入による人件費削減や作業効率化が明確であれば対象になります。助成額は企業規模や取り組みによって異なりますが、最大600万円まで支給される枠もあり、負担軽減効果が高い制度です。多言語対応端末はオペレーション効率化だけでなく、接客負担の軽減にも繋がるため、制度の趣旨と相性が良い点が特徴です。申請では、導入前後の業務改善計画を明確に示すことが求められます。

観光庁・自治体のインバウンド対応支援補助（年度により変動）

観光庁や各自治体が実施するインバウンド対応支援補助は、外国人観光客向けの設備整備が対象となり、多言語対応の券売機・セルフレジが補助対象に含まれるケースがあります。年度ごとに内容や枠組みが変わるものの、「多言語対応」「キャッシュレス化」「観光案内の充実」といったテーマが重視される傾向があります。特に観光地では地域独自の補助金が用意されていることも多く、活用できれば導入コストを大幅に抑えられます。最新の公募要領を確認し、地域の商工会議所や自治体窓口に相談することが効果的です。

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